平成30年3月期第2四半期を終えて

~計画以上の進捗のため業績予想上方修正~

代表取締役社長 中西 聖

平成30年3月期第2四半期は、株価の堅調な伸びや国内外の底堅い需要を背景に引き続き景気回復基調が続きました。また、雇用者所得情勢も緩やかな改善傾向にあり、夏場の天候不順により一部消費で弱含む業界があったものの、百貨店の売れ行きなどの好調もあり、個人消費も引き続き堅調を維持しました。加えて、訪日外国人の増加や円安などの影響もあり、海外インバウンド需要は持ち直しの状況となり、今後もアジア新興国の所得拡大の持続、宿泊施設増加など受け入れ環境整備の進展などから、インバウンド需要は引き続き堅調を維持する見込みとなっております。

このような経済環境のもと、不動産業界のうちマンション業界の動向を振り返ってみますと、2017年度上期の東京都区部のマンション供給戸数は前年比で15%以上の増加、㎡単価も5%以上の増加と高止まりの様相を呈しております。また、投資用マンションにつきましては、2017年上期の首都圏における供給が前年比で20%程度減少し、横浜や川崎など郊外へのエリア拡大が鮮明となってきているものの、当面は供給エリアを拡大して安定的に推移する見込みとなっております。これらのデータをもとに当社における販売の状況を省みますと、都心エリアにおける不動産マーケットの伸びは、想定よりも大きい状況であったと感じております。マンション販売において重要なポイントとなる長期金利は、米国長期金利の上昇による上ブレ圧力があるものの、日銀の物価目標達成にはなお時間を要する見込みであるため、当面長期金利の誘導目標は据え置かれ、今後も0%近辺の低金利が継続する見通しであることから、需要に関しましては現在の状況が続くものと見込まれ、特に都心における不動産マーケットの底堅さは増していくものと想定されます。

このような状況のもと当社では、各種オウンドメディアをインターフェースとした包囲網的マーケティング戦略による顧客の獲得及び販売の拡大、都心エリアでの更なる物件開発の強化に注力いたしました。資産運用型の投資用マンションに加え、住まいが消えない選択肢となる「住んで良し、貸して良し」のダイバーシティレジデンシャル(居住用コンパクトマンション)は好評を頂いており、販売拡大も順調に進んだことで、予定より少し早めの9月下旬にダイバーシティレジデンシャル専用ブランド第1号物件である「ヴァースクレイシア銀座東」の販売を開始いたしました。この結果、当第2四半期において、想定より販売が進捗したため、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益とも業績予想の上方修正をさせていただきました。

中期ビジョン達成に向けての取組

~新規開発事業への挑戦、知名度向上に一手~

当社の中期ビジョンの一つとして掲げている事業領域の拡大に対する取組として、増加の一途をたどる訪日外国人に対応する海外インバウンドホステル開発事業に着手いたしました。これにつきましては、平成29年6月6日の決算説明会でも触れさせていただきましたが、2015年から毎年400万人ずつ伸びている訪日外国人の需要を当社の収益として取り込む一手になると考えております。この開発事業では、調達した都心エリアにおける好立地な中古物件に対し、IoT化したリノベーションや様々な商品企画をすることで、訪日外国人の満足度と利便性を高め、収益性の高い不動産として投資家に販売することを予定しており、これにより売上高の拡大を図ることができると考えております。

また、事業領域の拡大に対するもう一つの取組として、当事業年度より開発を開始した都市型アパート(商品名:都市型S-typeレジデンシャル)ですが、業績への反映は来年度以降となるものの、順調に開発用地の取得を行っており、当第2四半期末において、5物件の用地を取得済みとなっております。なお、当事業年度中に合計で10物件以上の用地取得を計画しているため、進捗率は5割程度となっております。この商品は、1物件当たり1.5~2億円程度の販売価格となるため、10物件で20億円弱売上高の拡大を図ることができると考えております。

当社では、同業他社が郊外へ開発エリアを拡大する中、想定よりも伸びを強く感じる都心エリアに確信を持っており、この確信のもと都心集中戦略の強化を推し進めております。また、資産運用型投資用マンション、ダイバーシティレジデンシャル、都市型S-typeレジデンシャル、海外インバウンドホステルと都心エリア集中の事業ポートフォリオを構築することで、事業エリアにおける障壁をつくり、差別化を図ることができつつあるとみております。加えて、これらのベースとなる知名度の向上やブランディングの構築は非常に重要であるため、これを図ることを目的に、タレントの真矢ミキさんを当社のイメージキャラクターとして採用いたしました。現在は、ウェブマーケティングを中心に当社の顔として登場していただくことで広告効果の増大を図っており、集客単価の低減、セミナー等のイベントでの客足増加に貢献しております。

今後も都心エリアに集中した着実な既存事業の成長と事業領域の拡大をキーワードにした新たな挑戦を続け、知名度、顧客満足度の向上、売上高の拡大、社員一人当たり営業利益で示す生産性の向上を推進してまいります。

終わりに

好調な業績進捗に伴い、業績予想の上方修正をさせていただきましたが、これに伴い、当社の株主の皆様への還元方針にのっとり、一株当たり配当金につきましても当初公表より2円増配の20円の予定とさせていただきました。

今後も皆様のご支援に応えるべく、また創業以来の15期連続増収増益を達成し、予定した配当を実現することを目標に、事業を遂行していく所存ですので、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

平成29年11月
プロパティエージェント株式会社

代表取締役社長
代表取締役社長 中西 聖