【 目次 】
不動産投資に興味はあるものの、「リスクが大きそう」「一つの物件に集中して大丈夫なのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
不動産投資は一度に動かす金額が大きいため、リスクを抑えるための考え方が欠かせません。
そこで重要になるのが「分散投資」です。
分散投資は株式投資だけのものではなく、不動産投資においても有効なリスク管理の手法です。物件の選び方や購入タイミング、さらには資産全体の組み方によって、リスクの大きさは大きく変わります。
本記事では、不動産投資における分散投資の基本から、具体的な実践方法、不動産を資産全体の中でどのように位置づけるべきかまでを分かりやすく解説します。
分散投資の基本的な考え方
分散投資とは、投資先を一つに集中させず、複数に分けることでリスクを抑える投資手法のことです。
一つの投資対象にすべての資金を投じた場合、その対象の価値が下がると資産全体に大きな影響が出てしまいます。しかし、投資先を複数に分けておけば、一部が不調でも他でカバーできる可能性が高まります。
分散投資の本質は、「リスクをゼロにすること」ではありません。
リスクは存在するという前提で、資産全体が一度に大きく損失を被る可能性を下げることが目的です。この考え方は、不動産投資においても当てはまります。
不動産投資で分散投資が重要とされる理由
不動産投資は、長期にわたって安定的な収入を得られる可能性がある一方で、特有のリスクも抱えています。
そのため、分散投資の考え方を取り入れることで、これらのリスクを抑えやすくなります。
不動産投資特有のリスク
不動産投資には、主に以下のようなリスクがあります。
- 空室が発生し、家賃収入が途絶えるリスク
- 周辺環境の変化等による家賃下落リスク
- 建物の老朽化や設備故障による修繕リスク
- 災害や地域特性によるリスク
これらのリスクは、物件を一つしか保有していない場合、直接的に収益へ影響してしまいます。
しかし分散投資を行うことで、こうしたリスクが一度に顕在化する可能性を下げることができるのです。
不動産投資で実践できる分散投資の方法
不動産投資における分散投資は、必ずしも複数の物件を同時に持つことだけを指すわけではありません。
いくつかの視点で分散を考えることが重要です。
① エリア(地域)の分散
エリアを分散することで、地域特有のリスクを抑えることができます。
例えば、特定のエリアで人口減少や企業撤退が起きた場合、その地域に物件を集中させていると影響を受けやすくなります。
そのため都市部と郊外、異なる沿線やエリアなどに分けて物件を保有することで、リスク分散につながります。
② 物件タイプの分散
物件の種類を分けることも、分散投資の一つです。
ワンルームとファミリータイプ、新築と中古、構造の違いなどによって、入居者層や収益の特徴は異なります。
複数のタイプを組み合わせることで、需要変化への耐性が高まります。
③ 時間(購入タイミング)の分散
不動産投資では、購入するタイミングも重要な要素です。
一度に複数の物件を購入するのではなく、時期をずらして段階的に購入することで、市況変動の影響を抑えることができます。
④ 資金計画・ローンの分散
借入先や返済条件を分散することも、リスク管理の一つです。
金利タイプや返済期間を分けることで、金利上昇時の影響を抑える効果が期待できます。
不動産だけに偏らない資産全体での分散投資
分散投資は、不動産の中だけで完結するものではありません。
資産全体を俯瞰して考えることが重要です。
分散投資は「複数物件を持つこと」だけではない
不動産投資を行う場合でも、株式や投資信託、債券、現金などと組み合わせて資産を構成することで、全体のリスクを抑えることができます。
それぞれ値動きや収益の特性が異なるため、組み合わせることでより安定性が高まります。
ポートフォリオの中での不動産の役割
不動産は比較的価格変動が緩やかで、家賃収入というインカムゲインが期待できる点が特徴です。
また、ローンを活用できる点も他の投資商品にはない特徴といえます。
関連記事:30代必見!資産運用で重要な”理想的なポートフォリオ”の作り方
不動産投資を分散する投資手法の選択肢
不動産投資には、現物不動産以外にもさまざまな選択肢があります。
現物不動産に加え、金融商品として不動産に投資する方法もあり、目的やリスク許容度に応じて使い分けることで、より効果的な分散投資が可能になります。
ここでは代表的な投資手法について、それぞれの特徴を整理します。
現物不動産
現物不動産投資は、実際の物件を購入し、家賃収入や売却益を得る投資手法です。
不動産投資の中でも最も一般的で、収益や運用を自分でコントロールしやすい点が特徴です。
入居者がいる限り、比較的安定した家賃収入を得ることができ、長期的な資産形成に向いています。また、ローンを活用することで少ない自己資金から投資を始められる点も、現物不動産ならではのメリットといえるでしょう。
一方で、物件管理や修繕対応、空室対策などの手間がかかる点や、売却までに時間がかかる流動性の低さには注意が必要です。そのため、物件選びや運用設計が非常に重要になります。
J-REIT(不動産投資信託)
J-REITは、投資家から集めた資金で複数の不動産を運用し、その収益を分配する金融商品です。
証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買でき、少額から不動産投資を始められる点が大きな特徴です。
複数の不動産に分散投資されているため、個別物件のリスクが抑えられており、流動性が高い点もメリットといえます。
一方で、価格は市場環境の影響を受けやすく、株式市場全体が下落すると評価額が下がる可能性がある点には注意が必要です。
現物不動産と比べて管理の手間はかかりませんが、「価格変動リスクがある不動産投資」であることを理解したうえで活用することが重要です。
関連記事:REIT(リート)と不動産投資、サラリーマンに有益な投資はどっち?
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、複数の投資家が少額ずつ資金を出し合い、不動産プロジェクトに投資する仕組みです。
現物不動産を直接保有することなく、不動産投資に参加できる点が特徴です。
比較的少額から始められ、物件管理や運用を自分で行う必要がないため、手間をかけずに分散投資を行いたいという方に向いています。
一方で、運用期間中は原則として途中解約ができないケースが多く、流動性が低い点や、元本保証ではない点には注意が必要です。
不動産ST(セキュリティ・トークン)
不動産STは、不動産を裏付け資産としたデジタル証券で、近年注目されている投資手法です。
ブロックチェーン技術を活用することで、従来よりも小口化された不動産投資が可能です。
少額から不動産への投資ができ、現物不動産よりも分散しやすい点が特徴です。
ただし、新しい仕組みであるため市場の成熟度や取扱商品の選別が重要となり、仕組みを十分に理解したうえで投資判断を行う必要があります。
分散投資におけるメリットとデメリット
分散投資は、不動産投資のリスクを抑える有効な手法ですが、メリットと注意点の両方をしっかりと理解したうえで取り入れることが重要です。
ここでは、不動産投資における分散投資のメリット・デメリットを整理します。
メリット
■リスクを抑えやすくなる
分散投資の最大のメリットは、リスクを一箇所に集中させない点です。
エリアや物件タイプ、投資手法を分散することで、空室や家賃下落、災害などの影響が資産全体に及ぶリスクを抑えることができます。
不動産投資は一つの判断ミスが大きな損失につながりやすいため、分散によるリスク軽減効果は非常に重要です。
■収益の安定化につながる
複数の物件や投資手法を組み合わせることで、収益の波を平準化しやすくなります。
一部の物件で空室が発生しても、他の収益でカバーできる可能性があり、長期的な資産形成に向いています。
■精神的な安心感
資産を一つの物件に集中させていると、市況や空室の影響を受けやすくなります。
分散投資を行うことで万が一への備えができ、冷静な判断をしやすくなります。
デメリット・注意点
■管理や判断が複雑になりやすい
投資対象が増えるほど、管理や判断の手間も増えていきます。
そのため、分散しすぎることで管理が煩雑にならないよう注意が必要です。
■リターンが最大化しづらい場合がある
分散投資はリスクを抑える一方で、特定の投資が大きく成功した場合のリターンを抑える側面もあります。
投資目的に応じたバランスが重要です。
■投資方針がぶれやすくなる
複数の投資手法を同時に検討すると、判断軸が曖昧になることがあります。
分散投資を行う際は、「何のために分散するのか」という目的を明確にしておくことが大切です。
まとめ|不動産投資の分散は「設計」と「パートナー選び」が重要
分散投資は、不動産投資のリスクを抑え、安定した資産形成を目指すうえで欠かせない考え方です。
エリアや物件タイプ、投資手法を分散することで、特定のリスクが資産全体に影響する可能性を抑えることができます。
一方で、分散投資は分散すればするほど良いというものではありません。
どの程度のリスクを許容できるのか、どのくらいの期間で資産形成を行いたいのかを整理したうえで、分散の範囲や資産配分を設計することが重要です。
不動産投資を長期的に続けていくためには、分散と集中のバランスを意識しながら、自身に合った資産配分を見つけていくことが欠かせません。
ただし、物件選びや資金計画、将来設計までをすべて一人で判断するのは簡単ではないのも事実です。
もし「自分の場合はどう考えるべきか」と感じた場合は、プロの視点を交えて整理してみるのも一つの方法です。
専門家と一緒に状況を整理することで、より納得感のある不動産投資につながるでしょう。
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