商品・品質へのこだわり―主観に頼らない、独自の定量的評価に基づく商品企画
世の中に不動産は巨万とありますが、不動産という商品は、世界に二つとして同じ商品はありません。これが不動産という商品の大きな特徴であり、だからこそ、それぞれの不動産の価値を高めることが、不動産投資を行う上での至上命題であります。 ここでは我々が不動産という商品の資産価値を高めるための取り組みをご紹介します。
需要に合う土地の選定
現在、日本の人口は減少傾向にあります。
2010年から2015年までの5年間、日本全体で約94万人もの人口が減少しました。
ただ、その内訳をみると全ての地域において減少しているわけではありません。
2015年に行われた国勢調査の結果によると、東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の人口は5年前と比べて約51万人も増加しています。
さらに、東京都だけで見ると、なんと約35万人もの人口が増加しています。
東京都の人口増加数は、神奈川県・埼玉県・千葉県の増加数を足しても、その倍以上の差があるという結果が浮き彫りになりました。
しかしながら、東京都の“1世帯あたりの人員”は5年前と比べて0.04人減少し、2.02人となっています。
つまり、東京都には1人もしくは2人で暮らす単独世帯や少人数世帯が圧倒的に増加しているということになります。
当社はこの人口増加率のきわめて高い東京23区及び横浜地区に限定して用地の仕入を行い、単独世帯・少人数世帯向け不動産の開発を行っています。
「スコアリング」による、こだわり抜いた用地の仕入
当社では、用地を仕入れる際に、「スコアリング」という当社独自の手法を用いて、定量的な尺度により用地を評価しています。
「スコアリング」では、該当物件を資産性・収益性・移動率の3軸から50項目以上に及ぶ独自の評点を行い、直勘や主観に頼らない用地仕入を行うようにしています。
資産性は、駅からの体感距離や利便性といった立地などを示し、収益性は、家賃設定や需給バランスといった収益力などを示します。
一見すると、この二つの軸による評価を行えば問題ないようにも見られますが、不動産、特に資産運用を目的とする不動産において重要な要素がもう一つあります。それは資産性や収益性が将来にわたってどれくらい維持できるものなのか、ということです。
当社では、この将来の変化予測を一定の前提のもと行い、これを移動率と定義して、評価軸の一つとしております。
こうした調査の結果、投資用不動産としての資産性と収益性が客観的に導き出され、それが一定レベル以上の場合にのみ、用地を仕入、マンション開発を行っています。
不動産はその名の通り一度購入すると動かすことのできない大切な資産です。
だからこそ、仕入担当者の主観的な判断に頼ることなく、徹底的に妥協を許さない高水準の用地仕入を行っております。
入居者ニーズを第一優先に考える為の「モデリング」
当社は「クレイシア」シリーズを中心に投資用不動産を開発しておりますが、このクレイシアというブランドは、全ての物件においてデザインが統一されていないという特徴があります。
それは「独自のデザインを持たないことがオリジナルである」という考え方を持っているからです。
投資用不動産においては、入居者がその運用収益の源泉となります。そのため、入居者に長く支持されることが、安定した運用結果を生み出す大きな要因となります。
入居者に長く支持される、つまりは、その不動産が街並みと調和し、入居者のニーズに的確に応えたものであるというマーケットインの考え方こそが、安定した結果を生み出す運用商品づくりでは、重要なことであると考えます。
街並みや入居者ニーズは、その地域ごとに特徴があります。そのため、当社では、開発プロジェクトが始まると、まずその物件の地場の不動産仲介業者に出向き、その地に住まう人々の特徴を知る為にアンケート調査を行います。年収や男女比などにはじまり、職業や職種、勤務地、服装、オフの日の過ごし方など、パーソナルな部分にも焦点を当てていきます。
これを当社では「モデリング」と呼んでいます。
このモデリングの結果を元に、物件ごとにコンセプトを決め、デザインを細部にまでこだわって創り込んでいきます。
例えばクリエイターが多い地域であれば、お洒落でビンテージな味わいを持つデザインのクレイシアを、大手に勤務する事務系の堅いビジネスパーソンが多ければシンプルで機能性を追及したクレイシアが生まれます。
自分たちが創りたいマンションを創るのではなく、その地に住まう人々のニーズに応えたマンションを創る。
これこそが高い入居率を維持し、資産価値を落とさない為の当社独自の工夫と言えます。
MISSION OF CRACIA
「CRACIA」はポルトガル語で「子ども」を意味する「crianca」という言葉から創られた当社のマンションブランドです。
当社は「CRACIA=子ども=かけがえのない資産」を提供するにあたり、未来・将来・長期にわたる安定した収益性を確保させることこそが、最上級のサービスの提供に繋がると考えます。
さらに、「MISSION OF CRACIA 」の開発理念を掲げ、取得価格×収益性×立地条件という投資判断指標に加え、将来変化を定義した移動率という独自の投資判断指標で適正価格を算出しています。
お客様とともに、我々は最も身近なパートナーとして、クレイシアを提供いたします。
「モノづくり」のプロフェッショナルとして、確かな品質管理体制を
当社では、「安心で快適な暮らしの提案」を第一に考えています。
その中でも品質管理こそが最重要課題であり、全ての基本であると捉え、徹底した品質管理を行っていく方針です。
当社の提供する建物は、物件ごとに着工から引き渡しまでの全工程において、 当社の一級建築士、設計担当により、 一棟一棟全て管理されています。
杭施工においては、建物の構造耐力上主要な杭基礎の杭が支持層に到達しているかについて、工事施工者である施工会社により全数検査が行われており、設計監理者及び当社担当にて二重、三重の確認をしております。
また、中間時、上棟時、竣工時に検査を行い、より厳正な品質を確保しております。